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導入事例

ネットシーバー:研究機関:国立大学法人 東京大学地震研究所様

地震・火山の研究をサポートするネットシーバー。

ポイント


総支配人室企画統括マネージャー
中西哲也(なかにし てつや)様
東京大学地震研究所助教授 理学博士
卜部 卓(ウラベ タク)様
研究分野:計測地震学
最重要課題
  • 観測所と観測地点での位置連絡や報告など、密度の高いコミュニケーション。
  • 複雑な地形でも可能な通信システムの確立。
対策
  • ネットシーバーの導入。
効果
  • 通信コストが約1/10に削減できた。
  • 通話の質が上がり、無線通信が増え、業務効率が向上。

地震と火山の研究・観測拠点

東京大学地震研究所様は、1925年に設立され、以来地震学・火山学の基礎研究を行ってきました。現在では、世界各地から研究者が集まる全国共同利用研究所として、わが国における地震予知・火山噴火予知計画推進の一翼を担っています。
同研究所の観測所を含む全国数百の地点で検出された観測データは、「衛星通信による地震観測テレメタリングシステム」により、通信衛星を介してリアルタイムに収集され、全国の大学や研究機関に配信されています。
この度ネットシーバーを導入されたのは、数ある観測所の中でも、わが国の地震学・火山学の研究・観測においてきわめて重要な観測拠点である浅間山です。浅間山は、長野県と群馬県の県境に位置し、有史以来何度も大小さまざまな規模の噴火を繰り返してきた活火山です。2004年秋にも火山活動が活発化し、大きく報道されたので記憶にも新しいのではないでしょうか。
浅間山の観測拠点としては、小諸市の小諸支所と軽井沢町の浅間火山観測所の2ケ所があります。今回、先に紹介した「衛星通信による地震観測テレメタリングシステム」の開発とネットシーバーの導入に際して、中心的な役割を果たされた卜部助教授にお話を伺いました。

浅間山観測に無線通信が必要な理由

「地震と火山活動の観測は、浅間山の山頂から裾野に至る広い地域に多数配置された、地震計・GPSなどの観測機器が重要な役割を果たしています。こうした観測機器の設置・点検・修理は、私たちにとって大切な日常業務となっています。また、活動が活発化すると、観測網を強化するために、研究スタッフが観測機器を必要な地点に移動させることもしばしばあります。このような場合、観測所と観測地点との間では、位置連絡や報告、観測機器の動作確認などに関する密度の高いコミュニケーションが必要で、無線通信が欠かせません」

既設の無線機で困っていたこと

「以前まで使用していた無線機だけでは、観測所と観測地点にいる研究スタッフとの通信が複雑な地形によって妨げられてしまい、限られた範囲でしか通信ができませんでした。観測所との通信を確保する為には、研究スタッフが通信の中継をする必要があり、また電波の届く場所まで山の中を移動しなければならず、不便なだけでなく安全性にも問題がありました。さらに、小諸支所にいる所員が、観測地点にいる研究スタッフと連絡をとるには、わざわざ10km以上離れた浅間観測所まで足を運ばなくてはならないという点で非常に不便を感じていました」

ネットシーバー導入に際してのポイント

「浅間山周辺には、火山監視を目的とする光ケーブルネットワークが敷設されていた為、以前から我々が直面している問題を解決する手段として、無線機とこの光ケーブルネットワークとを融合できないかと考えていました。その要望に応えてくれるシステムがネットシーバーだったのです。すぐに既存の光ケーブルネットワークを使い小諸支所と浅間観測所の2ヶ所にネットシーバーを組み込み、テストを行いました。
その結果、観測に必要な通信エリアをカバーし、研究スタッフと観測所の通信を遠隔で行う事が可能となり、また現在のトラフィック環境を損なうことなくきわめて良好な無線機遠隔制御システムを構築できる事が実証できた為、導入を決定しました。中継ポイントは近いうちに黒斑(くろふ)と追分にも設置され、合計4ヶ所となる予定です」

ネットシーバー導入に際してのポイント

ネットシーバー導入に際してのポイント
ネットシーバー導入に際してのポイント
ネットシーバー導入に際してのポイント

 

観測の現場からも高評価を受けるネットシーバー

観測の現場からも高評価を受けるネットシーバー
浅間火山観測所技術専門員
小山悦郎様

観測の最前線に立っている浅間火山観測所の技術専門員である小山悦郎様からも、以下のコメントをいただきました。
「大学の独立法人化に伴い、限られたスタッフでの研究と、スタッフの業務の効率化が強く求められるようになりました。少ない人手のもとでも研究水準を維持することは、私たちにとって大きな課題です。ネットシーバーの導入はその課題を解決するために大いに役立っています。山に入ったスタッフといつでも連絡がとれるということは、無駄な動きをなくし、なにより安心感が違います。やはり自然を相手にする仕事ですから、安全の確保はとても大切です。もちろん噴火などの緊急時にも、誰がどこで、何をしているかを把握することができ、安全に配慮しながら貴重なデータ収集を進めることができます」

 

業務の効率化を支えるネットシーバー

ご紹介した東京大学地震研究所様の導入事例は、山間部に限らず都市部の大規模建築物や地下街で電波が届きにくいことを理由に無線システムの導入をあきらめている方や、業務の質を維持しつつ業務の効率化に取り組まれている一般企業の皆様にも、応用できるのではないかと存じます。

Data

国立大学法人 東京大学地震研究所
設立:1925年

販売代理店
(株)テレコム北関東支店